第16回徳島県医療ソーシャルワーク学会 開催報告
令和6年12月1日(日)ろうきんホールにおいて「第16回徳島県医療ソーシャルワーク学会」を開催し、68名の方にご参加いただきました。
今回の学会は、看護協会の協力・後援を受け、多くの医療ソーシャルワーカーや看護師、学生にご参加いただきました。
テーマは「退院支援部門の明るい未来を考える」であり、退院支援におけるソーシャルワーカーと看護師の協働実践を共有し、今後の課題や可能性を探る内容で進められました。
実践報告では亀井病院の芳村貴浩氏(MSW)、徳島大学病院の後藤由香氏(看護師)、県立中央病院の濱崎昌子氏(看護師)、県立三好病院の宇坂能利氏(MSW)の4名による実践報告が行われました。それぞれの施設での退院支援における取り組みや課題、成果が具体例を交えて紹介され、参加者からも大きな関心が寄せられました。
シンポジウムでは、木野綾子先生(徳島文理大学 人間福祉学科 教授)を座長に迎え、基調提案として大森和幸氏(とくしま医療センター東病院)が退院支援の未来像を提示しました。
その後、シンポジストを中心に、退院支援部門におけるソーシャルワーカーと看護師の役割や関係性について議論が行われました。議論の中で、シンポジストそれぞれが自身の支援業務に対して深い熱意を持ち、患者や家族に寄り添った支援を実現するために日々努力している姿勢が強く伝わりました。
「退院支援の現場では、ソーシャルワーカーと看護師が両輪となり、お互いの専門性を尊重しながら協力することが不可欠である」という意見が共有され、両職種が協働することで、患者や家族に寄り添った包括的なサポートが実現可能であるとの見解が示され、会場全体で熱い意見交換が行われました。